引きこもりの解決とは?
ひきこもる我が子を「学校に行かそう」「バイトでも良いから働かそう」としていませんか?
頑張って親が強要すれば一旦は学校に行ったり、仕事をするかもしれません。ただ多くの場合が再度ひきこもる、いわゆる「ぶり返し」を起こします。
問題なのは、ひきこもりの解決・ゴールが「就学・就労」になっていることです。
なぜ彼らはひきこもったのでしょうか。
根性がないから?怠け者だから?悪い子だから?だから頑張らないのでしょうか?違います。
彼らは根性があって、怠けることをせず、良い子だからこそ頑張り続けて結果的にひきこもったのです。
勉強を頑張らなくてはならない。
しっかりと働かなくてはならない。
良い子にしていなくてはいけない。
我慢しないといけない。
そんな彼らだからこそ、苦しくても淋しくても、頑張って頑張り続けて、「嫌です」「無理です」を言わずにやりたくないことをやり続けました。そして彼らは心身ともに疲れ切り、そして頑張ったのに報われなかった絶望感を味わい苦しむ。
引きこもり青年は全員が真面目で良い子
なぜ彼らはそこまでして頑張ったのでしょうか?
それは親に喜んでもらいたいからです。
良い成績を取ったら親が喜んでくれる。
良い仕事をしたら親が喜んでくれる。
良い子にしていたら親が喜んでくれる。
嫌だけど我慢したら親が喜んでくれる。
しかし親が子どもに理想を強要しすぎると、彼らはこう思います。
「親に喜んでもらえる自分じゃないと、親に愛してもらえない」
良い成績を取らないと親に愛してもらえない。
良い仕事をしないと親に愛してもらえない。
良い子にしていないと親に愛してもらえない。
嫌だけど我慢しないと親に愛してもらえない。
まさに「条件付き愛情」です。
子どもは条件を満たさないと親に愛してもらえない、そう感じるようになります。
そのような日常で子どもは「安心・安全」を感じられるでしょうか。
大切なのは、子どもが「無条件で親に愛してもらえる」と感じることです。
成績が悪くても、仕事ができなくても、悪い子でも、好き放題していても「自分は親に愛してもらえてる」そう感じることができたら、子どもの人生は拓けます。
ひきこもりの解決・ゴールは「自分は自分で良い」と思えた時です。
そう思えた時に彼らは自己実現に向けて動き出します。
彼らに「安心・安全」を与える人こそ、親なのです。